デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

新年音楽始め2018

毎年この時期は、私撰ニューイヤーコンサートと称してクラシック中心に好きな音楽を聴いていたりします。周りも静かでうってつけですからね。ウィーンだけが正月じゃねえぞ、ってなわけで今年最初の記事も音楽の話でいきましょう。今回はオーケストラやピアノで演奏される”日本”みたいなことを多少意識して選んでいました。「ツール・手段は問わない、そこから如何に表現するか」も聴きどころですな。


『六段の調べ』はご存知でしょうか。ひょっとしたらこの時期やたら聴いているBGMかも知れません。八橋検校の筝曲、いわゆる”こと”の曲ですね。それを作曲家・大栗裕が筝を加えたオーケストラ編曲して、朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団が演奏したもの(SONY SICC2027)。クラシック音楽ファン、というより日本人作曲家・演奏家のファンが注目しそうな1枚。

六段の調(期間生産限定盤)

六段の調(期間生産限定盤)

筝曲としては『千鳥の曲』も収録。『六段の調べ』は筝とオーケストラの織りなす空間が心地良い。もう少し長い収録時間でも良いくらい。『千鳥の曲』は後半の畳み掛けが聴かせる。吹奏楽の分野で有名な大栗裕だが、オーケストラの扱いが下手なわけでは決してない。

ちなみに滝廉太郎の『荒城の月』の編曲も収録されているが、原曲の長さを意識するとこちらはチトくどいか。まあ『荒城の月』を極めるなら、『荒城の月のすべて』(KICG3133)というキングレコードお得意の色んな版による『荒城の月』CDがあるので、そちらもどうぞ。

荒城の月のすべて

荒城の月のすべて


もうひとつ、『越天楽~日本のピアノ曲、信時 潔の系譜』(ピアノ:花岡千春 BZCS3085)から、信時潔の『Variationen(越天楽)』といきましょう。『越天楽』ってどんな曲? という御仁は、黒田節で思い出してもらえれば。これほど表情をつけられても染み入る『越天楽』に感服。

越天楽~日本のピアノ曲、信時潔の系譜

越天楽~日本のピアノ曲、信時潔の系譜

信時潔は最近、『海ゆかば』と『海道東征』の話ばかりピックアップされるのですが、私が注目したきっかけはピアノ曲だったりします。『木の葉集 ~信時潔ピアノ全曲集~』(BZCS3016)に収録の小品はオススメです。

木の葉集~信時潔ピアノ全曲集

木の葉集~信時潔ピアノ全曲集

このピアノ:花岡千春が演奏する、一連の日本人作曲家のピアノ曲シリーズで信時潔の作品が度々収録されており、もっと注目されて良いのですが・・・。どうも日本人作曲家ファン、もといクラシック音楽を聴くのが好きなファンは専ら管弦楽が好きな傾向が強いようなのですね*1。”啓蒙”や”布教”なんてご大層な表現で日本人作曲家の素晴らしさを喧伝する御仁も、器楽・室内楽にはあまり入れ込んでいなかったりするのですよ。そこは何でしょうね、趣味として線引きしちゃうのですかねぇ。というわけで、器楽・室内楽は未開なことが少なくないので、是非とも興味を持ってもらえればと思います。

*1:このことは音源の市場規模や情報サイトのコンサート等の扱いを見ても、何となくイメージがつくかと思います。

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