デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

はてなブログ移行にあたって

元々はてな”ダイアリー”で記事を書いていて、もう少しで更新300日目、というところで今回はてな”ブログ”へ移行したわけですが、移行すると日数は継続されるのね。知らなかった。おいワーイ!できないと思ってしまったじゃないか、バカバカ。とは言っても、300日までに要した日数が長すぎたし、「誰もカウントダウンしてねーよ」と思われるのが関の山なのでさっさと移行しておけばよかったのでしょう。200日目の更新のときもそんなこと書いたな。

しかしまあせっかくなので、心機一転ではないですが、移行するにあたって改めて口上など述べておきたいと思います。記事のタグ通り、”日記ではない!”です。

まずどんなサイトなのですか? ということですが、デジタルな話題も、そうでない話題も疎ら(まばら)に扱う投稿コーナーです。移行の際にそんな紹介文を何処かに埋め込んだのですが、何処に表示されているかよく分からないので書いておきましょう。投稿ってのが良い響きですね。そうそう、私のプロフィール欄も”投稿者”と表示されているかと思います。このプロフィールやabout記事の名称を変更できるのは良いですね。はてなブログ、やるじゃないの。

元々雑誌で投稿者の端くれ*1として活動していたわけですが、インターネットを使い始めて、検索して何らかの情報が出てくることに感激し、自分もその情報源として寄与したい⋯と書くと大仰ですが、まあそんなことを端初に更新しております。

情報の発信としては、昨今TwitterやFacebookといったSNSも発展していますが、前述の情報源として残るような文章・記事を書きたいということがあり、検索されることを念頭に置いているため表立って使っていません。それらは閲覧だけですね。まあ、興味を持った情報は自分で探せよ、ということですな。あとは個人的に関心のあった人物(著名人・一般人諸々)が、ネット上で新たな時代に対応しようとしてTwitterやFacebookに移行してまとまった文章を書かなくなり、軒並みつまらなくなったと感じていることも使わない理由の一つです。

また、スタンスとして前述の”投稿者”に少々意固地になっており、そこは捨てたくないわけです。自分の”キャラ立て”も意識して、公開した記事はネタとして、少しでも練った(つもりの)ものにしたい。その意味で、どこの馬の骨かも分からない御仁の「腹減った」「眠たい」、「鬱だ」といったヒネリのない日常生活の発信まで興味がないし、面白くないので注目しないです。もっとも最近は個人単位の注目に値するような情報の発信ですら、営利目的・政治目的なことも多いですがね。例えば「ある○○(職業名)」を名乗る記事もコンサルタントか売名か? なんて一歩引くわな。そういったものも投稿者として「読み」を入れるので、手は貸さないよん、と。そう言う奴が騙されやすいって? テヘヘ。


何だか嫌味を書き連ねている気がするな。えーとですね、最後に文章のスタンス、体裁としてはこんなのに憧れているという、書評チックなものを載せて終わりにしましょう。こういう風に文章を遺してみたい。そうそう、移行にあたり過去記事は追記・現在の注を入れたいと考えています。移行のきっかけでもありますが、そういった作業もネットの情報では必要でしょう。


ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

まずは伊丹十三著『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)。エッセイの開祖ですな。この知識・経験と趣味嗜好、洒落ているつもりがなくても洒落ている感覚は羨ましいの一言。ざっくばらんなようで、個性の核があるわけですな。こういう文章は現代まで読み継がれて良いと思う。スパゲッティの食べ方から外国事情・映画事情、ファッションまで、何度もまるっと楽しめる本。


過去から現在まで、いろいろ書籍は出ていますが、まとまったものを読みたいなら立川談志は『談志人生全集』(講談社)が良いと思う。落語や人物の好き嫌いを超えて、「ネタ」や自分の「キャラ」を考えるときにも大いに参考になります。狂気やイリュージョン云々言っていても、根底には常識や良識があり、ということですな。若い頃から文章が読みやすく、特に第1巻は写真も貴重で面白い。時事ネタのような文章も、古くない(古くなっていない)部分が読ませる。


雑誌の編集者に憧れたんですよ昔は。それも読者・投稿者から⋯。結局そんな仕事には就きませんでしたが、こうやって文章を書くようにはなりました。そんなときに紐解いた本。ライターの心得はもちろん、世の中の情報と称する文章の意図や組み立ての構造を理解するのにも役立ちます。何よりこの本自体、明快でまとまりのある文章が並んでいて説得力がある。

*1:もはや知るすべもない情報ですが、かつてはPCゲーム誌中心に漁っており、特に『ログイン』というPCゲーム雑誌というか、真面目に下品というか、軽井沢を走り抜ける爽やかなチンコに溢れた雑誌がありまして、その読者だったわけですね。

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