デジタルエンタテイメント断片情報誌

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オーディオ物欲雑談その3 デジタルアンプ

音楽・音源の紹介をするので、自分の使用しているオーディオ機器は明示しておこうと思い、以前記事を書いた。その後、現在のシステムを活かしつつゆるやかにPCオーディオに移行しよう、などと考えていたのだが、最近ショックを受けることがあった。格安デジタルアンプのことである。

元々存在は知っていたが、製品の信頼性や、通常のオーディオシステムを所持していることへの満足・あるいはつまらない意地があって、試しもせずに無視していた。ところが最近、使っていないスピーカー類を活かせないかと思うことがあり、アンプを色々調べて、ある製品に辿り着いた。LepyのLP-2024A+である。今更話題にするのか、という製品だ。

※2020年時点の新モデルこの手のひらサイズのアンプに、パイオニアやヤマハの型落ちしたDVDプレーヤー(一時期話題になったDV-600AV他)と、家で転がっていたスピーカー各種を接続したのだが、音痩せすることもなく、クッキリとしていて解像度の高い、自分好みの良い音が鳴るのだ。ジャンクで購入したケンウッドのコンポ(SK-5MD)、オンキョーのコンポ(FR-SX7)で鳴らすよりも圧倒的に良い音がする。さらに普段使っているオーディオテクニカのレコードプレーヤー(AT-PL30)を接続してみたのだが、何の不満もない。当面LP再生専用機になりそうだ。

拡張性はイマイチ(スピーカーケーブルも細めのものしか使えないので注意)だが、音についてはサブシステムなどと気取ったことを言わなくとも、メインで使ってかまわない能力だと思う。PC用途としては、言うまでもない。

ちなみに試したスピーカーはSX-L33(ビクター)、LS-K711(ケンウッド)、S-A4spt(パイオニア)、Radius90(モニターオーディオ)といった、既に旧世代で、現在中古でお手頃価格なものばかりだが、どれも良い。特に異なるのは解像度の高さの違いだが、あとは好みの問題である。この価格帯で、単品オーディオで発売されているスピーカーなら、現在のモデルでも問題なく鳴らせそうだし、もっと上の価格帯の製品でもいけそうだ。参考までにスピーカーのリンク(なければ後継機)を貼っておく。

JVC SX-L33MK2 2ウェイバスレフ型スピーカーシステム

JVC SX-L33MK2 2ウェイバスレフ型スピーカーシステム

  • 発売日: 2005/07/15
  • メディア: エレクトロニクス
ケンウッド スピーカーシステム (木目) LS-K711

ケンウッド スピーカーシステム (木目) LS-K711

  • 発売日: 2007/10/10
  • メディア: エレクトロニクス

この中で私が特に気に入ったのはSX-L33の鳴りっぷり。CP・ポテンシャルの高いスピーカーだったのに、使いこなしていなかった自分が少し恥ずかしい。ジャンルを選ばないが、クラシックでいうと室内楽・器楽の魅力はとりわけ堪能できる。メモリアルイヤーの武満徹ギター作品集(福田進一)を聴いた。改めて、弦の音が気持ちいい。

イン・メモリアム~武満徹ギター作品集

イン・メモリアム~武満徹ギター作品集

  • アーティスト:福田進一
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: CD
音楽を楽しむのみならず、例えば「ゴールデンウィークに家で映画のDVDを迫力ある音で観たい」なんてときもお薦めしたい。5.1chシステムやAVアンプにこだわらなくても、TVとBD(DVD)プレーヤーの他に、あとはこのアンプとお手頃なスピーカーを用意すれば、家で手軽にステレオの迫力ある音響を楽しめる。TV脇に設置できて、このサイズなら置き場にも困らないだろう。

今回はLP-2024A+しか試していないが、他の同価格帯製品・上位機も気になってきた。デノンやオンキヨーといった日本のオーディオメーカーが、ネットワークオーディオやハイレゾ音源に注力する理由がよく分かる製品だと思う。というか、胡座をかいている場合ではないだろう。今使用しているオーディオを見直すのが、少し早くなりそうだ。


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