デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

やめられないとまらない室内楽

実は作業しながら音楽を聴く、というのが苦手だ。特に自宅で文章を考えている時に音楽を流すと、いつのまにやら演奏が終了し「あ、音楽流してたんだ」となってしまう。それこそ、お気に入りの曲・演奏なんて流すと、もう文章を考えるどころではない。
音量を小さくし、また室内楽や器楽曲にすれば気が紛れなくて良いのでは、と思ったがこれは逆効果で、どうにも曲に対する集中力が研ぎ澄まされてしまう。結果、作業は放棄され音源巡りの繰り返し…という顛末である。

Oistrakh Edition Vol. 5 - Bartok, Shostakovich: Violin Sonatas

Oistrakh Edition Vol. 5 - Bartok, Shostakovich: Violin Sonatas

2006年の生誕100年前後から、新録や復刻が順調、と言ってもいい*1ショスタコーヴィチ(ちなみに今年も没後40年)の『ヴァイオリン・ソナタ』(BMG/MELODIYA)が、そんな嵌ってしまう曲の1つだ。オイストラフリヒテルの演奏に漂う緊張感は癖になる。併録のバルトークも良い。しかし、この2人の曲をカップリングするとは…オイストラフはどちらも好きだったようだが。ちなみにショスタコーヴィチはカガン、リヒテルの演奏(私が持っているのはRegis盤)も好きでよく聴いている。こちらはリヒテルのピアノが深い音色でたまらない。


白石茉奈 Mカルリーチェク ”デュオ・ヴェンタパーネ

白石茉奈 Mカルリーチェク ”デュオ・ヴェンタパーネ

色々投げ出して室内楽聴くぞ、と思って景気付けによく手に取るのが、デュオ・ヴェンタパーネのCD。収録曲が結構凝っているし、演奏も興が乗っていて素晴らしい。スメタナの『わが故郷より』は、チャイコフスキー交響曲第2番と並んで「かえるのうた」*2が炸裂する曲だが、スメタナらしい情緒があふれていて、かつ楽しさも忘れていない演奏が良い。伊福部昭の『ヴァイオリン・ソナタ』は聴き物。伸びやかで開放的な演奏で、このアプローチは大成功だと思う。第1楽章から第3楽章(初っ端のテンポが刺激的)まで、一気に聴かせる。最近この曲を聴きたい時は、この演奏をチョイスしてます。林光の『ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ』も面白い。伊福部作品が好きな御仁は「それは音楽といえるだけの構造を…」なんて思い出さず、まあ聴いてみて頂きたい。

*1:ロディアの音源を始め、出るわ出るわ。エミン・ハチャトゥリャン指揮ソビエト映画省響の『馬あぶ』がMP3ダウンロードできる時代になって、感慨深い。

*2:真面目な話、かえるのうたの起原(ドイツ民謡だそうだ)を聴いてみたい。

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