デジタルエンタテイメント断片情報誌

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『翠星のガルガンティア』3話

2話の感想で書いた、「殲滅がどういう「評価」を受けるのか」、「言語(会話)はどうするのか」という点が主眼として、今回はお話が進みました。よかった、見当はずれじゃなかった。
レドが諭された、前回の「殲滅」について。まだガルガンティア船団の全容が見えてこないので即断はできないが、ちょっと船団のあり方・方針が気になった。
まず2話・3話を観る限り、船団は今までどの程度海賊と「交渉」できていたのか気になる。むしろヤラレ*1っぱなしだったのではないか。その上であの方針なのか。もう少し泥臭い集団かと思ったが、これだとちょっと理想に走りすぎている感じがする。しかも現時点では、船団にその理想を実行するだけの力がなさそうなのだ。
またそう考えていくと、じゃあ殺さずに捕虜にした海賊の船団での処遇はどうなのか? 「大砲を見せびらかす」以外に海賊との交渉(外交)手段はないのか*2? 海賊はあれだけの戦力を保有していて、なぜ今まで一気に攻めて来なかったのか、単に今までは海賊を「殺さなかったから」というだけなのか、海賊と船団は『トムとジェリー』かよ? と、海賊側の背景も含めて疑問・合点がいかない点が尽きなくなる。

まさか、いかにも味方になりそうな女海賊が、あのブン回しで死んでいて*3、また「お前(レド)の責任だ」なんて、今回の天丼みたいなことにはならないだろうし…。

その辺りを制作側のツイートでもなく、雑誌記事といったメディアを通じてでもなく、次回以降の本編を観て納得したいなぁ*4。今回の話が、現実の政治・外交に照らし合わせて考えて云々ではなく、この作品を「つまらない」と思わせる、設定・思想の柱にならないと良いなと思った。
…ああ、そうか。お話としては、ベタだが、実は海賊が襲ってくる原因は、ガルガンティア船団側にある(=実はお話全体の「悪役」は船団側だった)可能性もまだあるな。キレイ事抜かしている方が実は…、ってね。
レド(チェインバー)の強さがずば抜けていて、そこは観ていて面白い*5だけに、まだまだ期待して観ている部分は多いので、次回以降期待。
あとは、ラストを見る限り、言語についてもやはり、超・語学力でなんとかなりそうですね。まあ、「外国語を覚えるには外国人の彼女を作ると早い」を地で行くのだろうな。おあつらえ向きの相手がいるわけだし。

ところで海賊のユンボロは何に見えましたか? 私はバルタン星人です。そのあとザリガニ。


※設定資料集もう発売されているのね…。これからグッと深度を下げていくのかな。
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*1:2話の感じだと、「殺られ」、「犯られ」もありそうなので。下品で失礼!

*2:そこは相手は「海賊」なんだから疑問に思っちゃいけません! だったりすると…。

*3:今回の描写なら、あの侍らせていた2人も含めて、死んでいても全然問題ないだろう。そこはギャグ漫画的な落とし所にするのでしょうが…。

*4:作品の補完は作品内でしてもらいたい。

*5:主人公が強すぎて面白い、は結構貴重。あれだけ清清しい「殲滅」は久々じゃなかろうか。

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