デジタルエンタテイメント断片情報誌

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『ガールズ&パンツァー』を再視聴して、今後期待するお話を考える 第4回

これまでは、『ガルパン』であの学校登場しないかな、こんな試合形式ないのかな、ということをつらつら書いてきたが、これから数回に渡って、今後の期待を少し体系的に書いてみたい。放映も一通り終了したことだし、じっくりとした楽しみにもっていくための整理、という意味もある。また、『ガルパン』記事目当ての御仁は、少なからず次の展開に思いを馳せていることだろうから。
ということで、今回は「大会とその世界観」について考えてみたいと思う。やっぱり戦車戦がどういった大会・場所で繰り広げられるのかは重要ですな。

・大会とその世界観について
作中でもチラッと言葉が出た、「世界大会(世界戦)」を望む御仁も多いかと思うが、私はやらなくて(やらないほうが)良いと思う。今作に続いて、次回作でも「戦車道全国高校生大会」を軸にして展開して欲しい。それはなぜか。

第一に、世界大会で「外国人」を出すとしたら、(どうやら)日本人との噂のあるライバル校のキャラたちの存在がおかしくなっちゃうから。
あの姿・格好で本物の外国人キャラと画面上で並んだら、アニメの世界とはいえ、ただのコスプレ集団になってしまう。既存のライバル校のキャラが、既に「外国(人)」のイメージで作り上げられているだけに、さらに「外国(人)」の存在は作らなくて良いと思う。アニメの世界で、あのライバル校キャラの姿・格好は自然なもの(=視聴者も違和感を感じないもの)として、残して欲しい。

第二に、世界観の設定として「世界大会も行なわれている」は、あっても良い。だが、実際に画にしちゃう(世界大会をやる)と、またルールを考え直したり大幅に登場人物を増やしたりで、作品としての整合性を1から考えなくてはならない。そしてこれをやると、これまで積み上げてきた世界観に歪みが出て、(おそらく)作品全体に矛盾・綻びが出る。
例えばサンダース戦の通信傍受が、世界大会では当たり前、みたいな設定になったとしよう*1。そうすると、なぜ「戦車道全国高校生大会」ではルールブックすれすれの扱いだったのか、他の学校だってやっていても良いくらい立派な情報戦じゃないか、ダメなら明文化しとけよ携帯・スマホだってある世界なのに*2、となるわけです。そうすると、これまでの視聴者に好意的に受け止められていた「ご都合主義」が、崩壊しかねないのだ。

第三に、世界大会をやることで、今作で人気のあるライバル校・キャラが登場しない、ということが起きると思う。キャラクターやストーリーについては後日記事にする予定だが、「ライバルたちの逆襲」はそれこそ王道なので、『ガルパン』でそれをやらないのはもったいない。今作を観て次回作に期待する要素のひとつでもある。もっとも、今作以上に魅力のあるキャラクターを量産できるのなら、それはそれで良いのだけど。

最後に、やはり「戦車道全国高校生大会」の舞台として、主人公達のホームグラウンドとして、大洗をフルに活用して欲しい、というのがある。別種の大会、特に世界大会だと大洗を巻き込むのは難しいのでは、と思う。そこは戦術と腕か? それなら、聖地になって幾度もアタったアニメはあまり例がない*3のだから、それに挑んでもらいたい。むしろ大洗の盛況を見るにつけ、それくらいやってもいいでしょう。


世界観については、一度「何だか思ったよりつまらない設定だな」と思ってしまうと、視聴者はストーリーやらキャラの性格やら、世界観にかかるすべてを疑い始める。そうなると、リアリティを割り切って*4面白さ重視の『ガルパン』の良さが失われる(=楽しめなくなる)と思う。
視聴者があれこれ話ができる余地を残すと、製作側としては伝えたい方向に理解してもらえない、曲解される、といったこともあるし、それは創造主である製作側にとって面白くないこともあるのかもしれない。しかし、作品の良さが失われるような設定は、付け足さないことが良いときもある*5。まさに蛇足ですな。

次回以降は、キャラクター、展開等について考えていく予定。
※3巻の特典映像は「学園艦」の謎に迫る、なのだが、これも正直「知りたくもあり、知りたくもなし」の部分も多いのだよな・・・。欲求って難しい。

*1:極端な例だが、作中では「ズル」であるように描写された一方で、不文律なのか本当に罰則がない行為(=やってもかまわない行為、実際他校もやってたりする行為)なのか、現時点の作品を観ただけでははっきりわからない行動だったため、例にした。

*2:最近の携帯・スマホOKなら、ノートPCくらい(こっそり)持ち込んでも良さそうな気がする。

*3:1期より2期が評判の良いアニメもあまりないように思う。2期は商売っ気が出るからかなぁ。

*4:ある程度のところで割り切ってはいるが、リアルティを出すことに関して手は抜かない、という意味です。

*5:設定の話(裏話)は、公式・非公式のスタッフインタビューやツイッターやらでポロポロ出るのだろうが、リップサービスはありがたいにしても、このご時勢、発言やらは記録が残って、戯言じゃ済まない事もあるのだから、気をつけて欲しいなと思う。

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